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テレビをつけると、映画『BALLAD 名もなき恋のうた』のスポットが何度も流れる。「自由にお生きくださいませ」という、主人公のサムライのセリフが気になる。あの時代に、「自由」なんて言葉がもうあったのかね、と興醒めする。「自由」という語は、福沢諭吉がlibertyを和訳する際に、仏教用語から選んだものであると聞いている。「自由」というのは近代に生まれた概念ではなかったのか。などと考えてしまい、素直に映画など見られなくなってしまう。
でもひょっとしたらあったのかも知れないと思い直して辞書を引くと、古い漢語では、「好き勝手」とか「自由気まま」という意味だった。中世の日本でもかつては同じ用法で用いられていた。なので「自由にお生きくださいませ」は、「好きなように生きてください」なので、映画のセリフはそれほどおかしくないような気もする。libertyとは違うが。
現在の中国語や、韓国語の漢字語の「自由」は、漢語由来の意味ではなく、福沢諭吉の訳語としての意味で使われている。北朝鮮では「自由主義」と言えば、自分勝手でわがままな人を指す。
「自由」は、仏教用語では「自らに由る」(おのずからに、よる)という意味になり、ニュアンスはだいぶ違う。福沢諭吉は当初libertyを「御免」と訳す予定だったらしい。そうなっていれば、「新御免主義」とか「御免ヶ丘」とか、「御免民主党(略称:御民党)」などがあったはず。

モンローグ - 御免主義 (via saitamazihen)

(via budda) (via kasei-san)

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